2009.12.21 (Mon)
みちよノート
H21.12.21(月)
No,121.
「2009年を振り返って」
毎年、一年の過ぎるのが早くなっていくように感じます。いろいろあって、怒濤のように過ぎ去った年でした。今年も一年、私どもを支えて下さいまして、本当にありがとうございました。皆様のご健康を心よりお祈り致します。
さて、今年を振り返りますと、農作物にとっては、とても厳しい天候の年でした。春からの長雨と低温、日照不足は、病気の大発生をまねきました。りんごは黒星病が大発生し、西瓜は炭疽病で収穫できず、大豆は根がやられ、とうもろこしは大きくならず、ながいももこれから掘りますがよくないようです。かつては、りんごがだめでも、何某らの作物に助けられたものですが、こんな年は、二度と来てほしくないです。江戸時代だと、大飢饉といったところでしょうか。農業は天候次第といいますが、去年の大豊作から一転し、今年の大凶作は、自然の偉大さを思い知らされました。こんな天候の中でも、ある程度収穫できる技術はあるものなのでしょうか。そんな事を考える事自体、人間のおごりなのでしょうか。
暗い話題ばかりですが、私には、今ひと筋の小さな光が見えていることは確かです。今年試みたほとんどすべてのことが、失敗したかのように、実ることはありませんでしたが、確実に得たことはあります。それは、
りんごの落ち葉を集めてわかったことでした。今年、黒星病が大発生してしまった我が園地では、菌の密度が去年の何倍、何十倍にもなっています。特に落ちた葉には病気がついていて、それを掃いて集め焼くことで、かなりの菌を減らすことが出来ます。りんご園すべての清掃は、6人掛りで一週間以上かかりました。りんご園の端は、風で集まった葉っぱがたくさんありました。そこは、ほとんど草を刈ることはない所なので、草に絡まった落ち葉を集めるのに、大変でした。やっと集め終わり、やれやれと思った瞬間、足下の感触に驚きました。土が、ふかふかでやわらかく全く違うのです。これだ!トロトロの佐藤さんがいった山の土、そして、松沢さんがいった、「草の中に病気を閉じこめる。」の意味がようやくわかりました。山の土は深く豊かで、黒星病も呑み込んでしまうくらいの腐植があるのです。この土を目指そう。今年草を伸ばしたことは無駄ではなかったかな。
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