2010.01.22 (Fri)
みちよノート122
H21.12.22(金)
No,122.
「就農10年目」
2010年がスタートしました。長引く不況、異常気象など先行き不安の年明けとなりました。暖冬と言われた今年の予報でしたが、元旦から大雪、連日の寒波で、毎日凍えるようです。昔から、それぞれの地域には天候に関する言い伝えや知恵があったものですが、近年はあてはまらないことが多く、天候を読む難しさを痛感します。そんな中、今年はよい年にしようと家族一同、新年にあたり、心を新たにしているところです。どうか、今年も皆様と共に歩む一年でありたいと願っています。
さて、2000年に就農した私共は、今年で10年目となりました。早いものです。最初は、病気や虫、草との戦いで、無農薬作りということの大変さばかりでした。黒星病の大発生で、皆無作となった4年目にはじめて農薬というものを使いました。3ヵ月毎日毎日一人で田んぼのひえ取りをし、私の人生これで終わるのかと思うといやになった時もありました。干ばつで田んぼがひび割れたり、長雨ですいかが全滅したり、毎年毎年失敗と苦労の積み重ねです。そんな中、トロトロの佐藤さんに巡り会えたり、一緒に有機農業をやっている同士の方々と話合うことができたり、こんな私の農業ライフを理解していただいたりしながら、今、小さな光ですが、進むべき方向が見えてきたので、がんばることができます。農業=自然から学ぶことはたくさんあります。微生物、腐植、生物の多様性、循環、自然環境、作ること、食べること、感謝すること、自分の人生、生き方等さまざまなことを考えます。目に見えないことが、目にみえることの数十倍大きいことを知らされます。目に見えないことを数十倍大切にしても、普通百姓は、目に見える収穫というもので判断されるものであります。10年目の節目の年、自分自身が少しでも向上できる年にしたいと、何事も前向きに取り組みたいと思います。
スポンサーサイト
| HOME |